持続可能な地域の実現に貢献する「城山SDGs宣言」への伴走支援

Client: 城山観光株式会社(城山ホテル鹿児島)

Period: 2019年9月~12月

Team: 野崎 恭平、大岩根 尚

Outline

概要

鹿児島を象徴する場所 城山に建つ老舗、城山ホテル鹿児島。地域のリーディングカンパニーとして鹿児島でのSDGs推進を牽引していくため、2019年12月に県内でいち早く「SDGs宣言」を発表しました。musuhiはこのプロジェクトのキックオフとなった「城山SDGsカンファレンス」から共に企画。SDGsカードゲームによる社内でのSDGsの理解促進や、企業としてSDGsにいかに取り組むか、その可能性を探究するための対話の場づくりを通じて、SDGs宣言発表への伴走をさせていただきました。

Vision

実現したい状態

城山ホテルから鹿児島のSDGsをスタートする

宿泊、レストラン、ブライダル、観光、物販など、多岐にわたる業態をもち従業員数も多い城山ホテル鹿児島。もはや一企業の枠を越えて、鹿児島という地域の象徴的存在と言っても過言ではありません。その知名度から、城山の動向はいつも業界を越えて注目されています。そんな城山が持続可能な世界、そして鹿児島の未来に貢献してゆくため、SDGsに取り組むことを決断したことは大きな意味を持ちます。その第一歩目としてカードゲームを通じて社員の皆さんの理解を深めると共に、城山がSDGsに取り組むことで生まれる可能性を探究し、企業としてSDGsを推進してゆく気運を高めることを目指しました。

Process

プロセスデザイン

1. カードゲームを通じたSDGsの理解

まずはカードゲーム「2030SDGs」を用いて、幹部クラスの方々に対しSDGsに対する理解を深めるWSを実施。経済だけでなく環境や社会に対する配慮が必要であること、自分の行動が社会や環境の変化に影響していることを、ゲームを通して体感的に学びました。

2. SDGsが城山ホテルにもたらす可能性を探る対話

その後、改めて城山ホテルとSDGsの関係性について考え、企業としてSDGsに取り組む意味や、SDGsに取り組むことで生まれる可能性を探究する場を持ちました。さらにはその可能性を実現するため、具体的に実現させたいプロジェクトについても、対話を通して考えてゆきました。

3. SDGsを下敷きに2030年のビジョンを描く

カードゲームや対話の場からおよそ2ヶ月後、今度はより一歩踏み込んで城山の持続可能性に向き合う場を持ちました。SDGsのゴールである2030年。城山を取り巻く環境はどうなっていきうるのか。「地域」「事業」「組織」それぞれの観点から、最高の未来、そしてそうでない未来の両方について探究し、改めて城山がSDGsに取り組む意味を深く捉える機会となりました。

4. 城山SDGs宣言の発表

2019年12月17日、城山ホテル鹿児島は「城山SDGs宣言」を発表。「環境」「地域共生」「働きやすい職場づくり」を3つの柱に掲げ、数々の取り組みをスタートさせました。また、この取り組みをきっかけに、中期経営計画策定プロジェクトへと伴走を進めることとなりました。

Harvest

収穫

安川 あかね
城山観光株式会社
SDGs推進室 室長

城山ホテルのこれからについてじっくりと時間かけて話し合えた

2018年、創業70年を迎えるにあたり私たちは「持続可能性」ということを強く意識するようになりました。
これまでの70年を振り返り、これからの70年を考える時、SDGsはあまりにも必然であり、同時に大きな経営課題として立ちはだかったのです。
ですがそんな中、社内啓蒙を進めるうえで様々なワークショップを実施し、理解を深め、具体的なアクションに結びつけるアイデアやホテルの未来についてじっくりと時間かけて話し合えたことは私たちにとって大きな前進となりました。
これは全てにおいて企画・運営を務めてくださったmusuhiの皆さまのお力なしでは成し遂げられなかったことと、心より感謝いたします。

私たちはこれからの70年に向けてまだ最初の一歩を踏み出したばかりです。企業活動と地域社会が末長く共生できる未来を目指し、これからも取り組んで参ります。

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