鹿児島の企業と高校生インターンによるSDGs Project

Client: 鹿児島青年会議所

Period: 2020.11月-2021.9月

Team: 手嶋州平、大岩根尚、野崎恭平

Outline

概要

公益社団法人日本青年会議所が主催する2020年の『グローバルユース国連大使育成事業』へ、鹿児島の高校生が選出されたことをきっかけに、鹿児島青年会議所と共に鹿児島でのSDGs啓発活動の支援をしようと企画。企業と高校生が世代を超えた対話を通して、持続可能な社会に向けたアクションを起こすプロセスのデザインとファシリテートを行いました。

Vision

実現したい状態

世代を超えた対話の中で、持続可能な世界の在り方を考え、実現に向けた一歩を踏み出す。

新たな価値観を持ち次世代を担う19名の学生と、鹿児島の企業4社が持続可能な世界に向け共に学びあい、対話をし、行動を起こすことから見えてくる新たな課題や可能性を感じ、次の一歩へとそれぞれが動き出すきっかけをつくることを目標としました。

Process

プロセスデザイン

1. 世界と自身の行動の繋がりを体感

2030 SDGsカードゲームを通し、マクロに世界の繋がりを把握し、SDGsを自分ごととして体感することからスタート。また大岩根尚による地球の環境に関する現状のデータの共有や、世界で起こっている様々な課題に対しての問いかけから、自分自身の日常と世界の繋がりまでを感じる場になりました。

2. 企業と学生の対話

企業のビジョンや事業内容、また高校生として取り組むことの強みなどの対話を行い、ここから先へ向かうためのアクションプランを各チームから共有し、アイディアを広げていきました。

3. 企業訪問

学生たちはオンラインでのミーティングを重ねながら、担当企業への訪問や関係者へのインタビューなど行動を開始。その過程と次へのアクションを共有する中間報告会も開催。

4. 最終プレゼンテーションとリフレクション

それぞれのチームがこれまでのプロセスと結果報告、また企業への更なるアイディアの提案などを行いました。また半年近いプロジェクトを終え、全体での振り返りを行い、参加者全員が改めてこれからの社会と自身の在り方について語り合う場となりました。

5. 継続された企業と高校生の取り組み

プロジェクト終了後、3企業が高校生との取り組みを継続。商品開発、海の豊かさを考える体験ツアーの企画、高校生ライターとして企業メディアからの情報発信などが行われ、また100名を超える企業からの参加のあった鹿児島青年会議所のSDGsをテーマにおいた例会にて、高校生によるプレゼンテーションも行われました。

Harvest

収穫

内村 明高
内村建設株式会社
代表取締役社長

色々な価値観が対話で混ざり合ってこそ見えてくること

今まさにSDGsを学んでいる高校生から見て「大人たちよ、そんなことをしている場合ではないですよ」という刺激が起こればと願って始めたこの企画。社会課題解決につながる活動を新たに考え実行するチームが現れたり、従来もやっていた企業活動に新たな意味を見出したり、社会課題との向き合い方に最後まで悩み抜いたりと、三者三様の反応がありました。
実際の活動も生まれたということももちろん喜ばしいことですし、色々な価値観が対話で混ざり合ってこそ、世のために本当に必要なこと・やってみたいことが見えてくるんだということを体験しました。関わった皆さんが新たな発信者となって、次の動きがどんどん起こっていくことを期待しています!

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